イオン、セブン&アイ・ホールディングスに次ぐ小売りの「第三極」を形成するユニー・ファミリーマートホールディングスです。
3月に筆頭株主の伊藤忠商事から就任した髙柳浩二社長のもとで、かつての“ユニーグループ・ホールディングス色”を薄めながら、金融分野など育成すべき新たな事業の柱を設定し、存在感の発揮に努めます。
「GMSの再生は難しい。グループ内のウエートを下げたい」ドンキHDと8月に資本業務提携を発表した際、髙柳社長はこう断言しました。
11月にはユニー株の4割をドンキHDに売却。ピアゴ大口店を皮切りにまず6店舗がユニーとドン・キホーテとのダブルネーム店となります。
2017年6月期まで28期連続の増収・営業増益と快進撃を続けるドンキHDのDS運営ノウハウを取り込み、再起を目指します。
GMS事業については小売り業界2強のイオンやセブン&アイHDも苦戦しています。
イオンの岡田元也社長は12日、「ひとつ屋根の下で何もかも扱うのはハンディがある」と話し、衣料品の専業会社を設けるなどの再構築せざるを得ない状況です。
(ニュースイッチより)
チェーンストア理論、GMS、日本のチェーン展開において大きな役割を担ったと思いますが、GMSは厳しい時代になってきたようです。
ではチェーンストア理論はどうか。
これに対しても否定的な見方があるようですが、ことフランチャイズ展開においてはこれが基本であり、今でもチェーンストア理論ありきだと私どもでは考えております。
さて話は戻りまして、フランチャイズ展開もしているファミリーマートにとって、今年は3強時代のトップに躍り出るために重要な年になるでしょう。
果たしてどのようなフランチャイズ展開をしてくるのか、注目です。
奈良市の近鉄大和西大寺駅近くで、今年7月に開店した缶詰専門バーが人気を集めています。
県内初進出のフランチャイズ店で、缶詰は約300種類、ドリンクは約100種類を用意します。
酒のつまみとして、また食事として楽しむ人も増えているといいます。
フードメニューのほぼ全てが缶詰という珍しさや話題性から常連客も多いようです。
県内に初出店したのは「mr.kanso大和西大寺店」で、大阪市内を中心として全国各地に46店舗を展開するフランチャイズ店の一つです。
(奈良新聞より)
注目したのは、提供商品が缶詰という点です。
皿に盛るなど、ひと手間は加えるようですが、既に完成している商品ですから、調理手間はいりません。
飲食店はFL比率が最も高い経費なので、そこを以下に抑えるかですが、現在は抑えるも何も、人つまり働き手が集まらないという問題を抱えています。
これならば、職人不要で誰でもしかも少人数で運営が可能になるでしょう。
飲食に限らず、今後はこういったフランチャイズビジネスが重要視されるのかもしれません。