近年、完全運営委託型のフランチャイズが伸びています。
当サイトでも記載していますが、通常、FC本部様は「ブランド・ノウハウ・情報・独自の商品サービス」を提供し、加盟店様は「ヒト・モノ・カネ」という経営資源を投じます。
しかし、運営委託型のフランチャイズでは、加盟店様は初期投資など、資金を投じるだけで、その後の「採用」や「人材マネジメント」などは行わず、本部が代行します。
そして一定額や一定率の利益が加盟店様に振り込まれるのです。
フランチャイズよりも投資に感覚が近いかもしれません。
もちろんブランドそのものが魅力的だから伸びているのでしょうが、もしこの運営委託型のフランチャイズが魅力で加盟しているのだとすれば、このやり方をマネれば良いと考えるかもしれません。
しかし、このやり方にはリスクもあります。
□ 直営店もFC店も全ての従業員を雇用しなければならない
□ 出店スピードが速いと人材育成(教育)が追い付かない
□ 加盟店様の役割が見えにくい など
直営展開の延長のような形になる分、本部の負担が大きくなります。
反面、やり易さやブランドを守り易いなどのメリットもありますが。
これまでにも運営委託型のフランチャイズは存在しました。
ただし、どちらかというとマイナスイメージのものでした。
というのは、加盟店様にトラブルが起き、本部が代行して運営するというような形の運営委託です。
もしくは独立支援制度として、元従業員と運営委託の契約を結ぶというケースもありました。
いずれにせよ、運営委託型のフランチャイズ展開を考える時には、本来加盟店様が用意すべき「ヒト・モノ・カネ」について、どのような委託をするのかを決める必要があります。
更に独占禁止法など、各関係法令とも照らし合わせたフランチャイズパッケージを構築する必要がありますので、運営委託型のフランチャイズを展開したいと考える本部様は、ご相談ください。