加盟開発がうまくいっていないフランチャイズ本部の加盟開発の方法を拝見すると、多くの場合が間違ったやり方をしています。
特に感じるのが「法人」も「個人」も同じ事業説明をするという点です。
個人がフランチャイズに加盟する時に気になるのは
「(サラリーマン時代よりも)儲かるか?」
「初期投資額は予算内か?」
「初めてでも安心して運営できるか?」
など、お金や安心感などを重視します。
個人の加盟が多く、個別の事業説明で高確率で加盟を勝ち取っている本部ほど、そのままのやり方を法人相手でも行ってしまいます。
確かに、資金や安心感などは重要なのですが、法人様の場合、特に経営者に提案する場合には
「自社の将来にとってどのような意味があるのか?」
「これからの日本を踏まえ、加盟すべきFCなのか?」
など、その会社の戦略や将来像について語ることが出来なければ、貴社にとって真のパートナーと言えるような法人と共にフランチャイズ展開をすることはできません。
加盟開発担当者は、日ごろから日本経済新聞を読むなどし、日本の経済について、社長と話が出来るような状態になり、更にそのような時代になぜ自社のビジネスに加盟すべきかを提案できるようにならなければいけません。
更に、本部の社長は法人の経営者は普段からどのようなことを悩んでいるのかをレクチャーする必要があります。
経営者でなければ、経営者の悩みなんて分かりません。
それを加盟開発担当者に求めるのも酷です。
社長であればこういった話に興味を抱く、ということを一番理解しているのは社長です。
法人の加盟開発を成功させるには、本部の社長がどれだけ加盟開発担当者とコミュニケーションとレクチャーをすることができるかが重要なのです。