加盟希望者様にとって、貴社のフランチャイズパッケージがいかに優れていても不安なのが、「今までうまく行っていても、次に出店する店舗が成功するとは限らない」という点です。
つまり、新規出店に対し、不安があるのです。
その対策として考えられるのが、「成功している既存店の売却」です。
フランチャイズ本部様の中には、このような展開をしている本部様もあります。
開店から数ヶ月は直営店として運営し、軌道に乗ってきたところで加盟店様に渡すという展開方法です。
もちろん、このような展開も1つですが、既にフランチャイズ展開をしている本部様には、このような体制に変えていくのは難しいでしょう。
特にフランチャイズにおいては、ヒト・モノ・カネは加盟店様が用意すべきですから、立ち上げ当初とはいえ、このような展開方法を取るのは体力がいります。
しかし、既存店を売却したお金で新店を立ち上げ、店舗数を増やしたいという本部様もいるのではないでしょうか。
私どもでは、グループ内の税理士法人と共に、既存店の価値算定も行います。
既存店舗の算定評価については、一般的に、売り手から入手した決算書などの資料を基に、金利や物価などの経済環境、店舗の立地、業態の特質、収益性、将来性等の様々な要因を考慮して、帳簿上の数字を時価に評価し直し、そこに営業利益やキャッシュフローを加味して、売買価額を算出します。
店舗の売買価額は、譲渡の対象となる資産を実際の金額に直した価額や、その店舗にどれだけ収益性があるのかという点を考慮して算出されます。これから店舗の運営をしていく買い手にとって、M&Aを活用するメリットは、内装改装費や設備購入費などの費用が抑えられるばかりでなく、店舗の運営をそのまま引き継ぎしますので、明日からでもすぐに売上代金を入手できる点も大きな魅力のひとつです。
また、過去に店舗を運営した実績数値(売上、費用、投資金額)が分かりますので、自分で一から開店する場合に比べ、買収後の収益性をある程度正確に予測することが可能です。
また、一般的に、売り手であるフランチャイズ本部様はより高い金額での売却を希望し、買い手である加盟希望者様はより安い金額での買収を希望する傾向にありますので、税理士、公認会計士などの専門家が第三者として間に入り、公正で妥当な値段を算出するという作業を行うのが一般的です。
以上により、資産時価とのれん代の2種類の算定結果をもとに、店舗財産価値を算出してまいります。
算出方法は、「店舗売買価額=譲渡対象となる内装設備等の資産時価+のれん代※」です。
※更に中小企業リスクを考慮する場合があります。
上記はフランチャイズ展開している店舗の売却および価値算定方法の1つですが、目的等に応じて、方法はご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。