フランチャイズ本部には、10の機能が必要です。
そのうちの1つが「マーケティング機能」です。
フランチャイズ本部に必要なマーケティング機能とは「ブランドイメージに沿った商品開発やプロモーション活動をすること」です。
これは直営でも必要な機能ですが、フランチャイズでは商品開発やプロモーション活動について、事前にその計画を加盟店様に伝える必要があります。
つまり計画を立て、それを加盟店様に伝え、計画通りに実施しなければいけません。
私どもではそのような計画作り、つまり「年間販促計画」作りもご支援いたします。
これはフランチャイズ本部用も必要ですが、各加盟店用も必要です。
各加盟店では、本部が提示した年間販促計画を基に、月次の数値目標(売上)を立て、日々活動し、目標を達成できなかった場合は、問題点を把握し、対策を立てなければいけません。
また、各加盟店が年間の目標を立てれば、スーパーバイザーの活動もしやすくなります。
その計画を基に進捗確認を行うことで、マネジメントサイクルを沿革でも回すお手伝いが出来るのですから。
年間の売上目標については、「季節指数※」「昨年の売上」「類似店舗の(昨年の)売上」などが参考になります。
(※季節指数については下記参照)
フランチャイズ本部用も加盟店用も、ご要望に応じて、オリジナルのものをご用意いたします。
また、スーパーバイザーが臨店(加盟店様先へ訪問すること)する際に事前に確認した目標や行動計画に対して、振り返りを行うことができる店舗診断シート(POSレジデータとの連動も可能)の作成も代行いたしますので、お気軽にご相談ください。
多くのフランチャイズ業態では季節によって売上の変動は生じます。
年商1,200万円のお店でも、毎月100万円売れているわけではなく、120万円売れる月もあれば、80万円しか売れない月もあります。
これは商品、客層、立地条件などによっても変わりますし、そもそも28日しかない月もあれば、31日ある月もあるのですから、当然です。
これを解消して、売上変動傾向を予測する時に用いるのが「季節指数」です。
季節指数を考慮して月毎の売上予測の精度を上げれば、仕入コストや人件費にムダがなくなります。
また目標売上と売上予測のギャップから、販促計画を立てることも可能になります。
ですので、季節指数という考え方は売上予測をする上で、とても重要な指標です。
具体的には下記のように行います。
(季節指数の算出方法は色々ありますが、今回はオーソドックスなものをご紹介しています)
1)まずは3年分の売上データをご用意ください。
そして各月と売上の合計値(●月計)と年商の合計値(年商計)を出します。
2)●月計を年商計で割り、その比率を出します。この比率を季節指数と言います。
例)●年1月 1,250,000円 2月 1,000,000円 ・・・ 年商 18,000,000円
▲年1月 1,300,000円 2月 990,000円 ・・・ 年商 18,500,000円
■年1月 1,290,000円 2月 1,050,000円 ・・・ 年商 18,600,000円
1月計 3,840,000円 2月計 3,040,000円 ・・・ 年商計 55,100,000円
(7.0%) (5.5%) (100%)
3)最後に今年の年間売上目標を設定し、それに各月の季節指数をかけ、各月の売上目標を出します。
例)・■年の年間売上目標は昨年の10%増し
⇒18,600,000円×110%=20,460,000円
・次に各月の季節指数を25年の年間売上目標にかける
⇒20,460,000円×7.0%=1,432,200円(25年1月目標)
⇒20,460,000円×5.5%=1,125,300円(25年2月目標)
※■年1月の実績から25年2月の売上予測を出す場合
⇒1,400,000円(1月実績)÷7.0%×5.5%=1,100,000円(2月の売上予測)
⇒上記2月の目標1,125,300-1,100,000=25,300円のギャップあり。
25,300円÷28日=904円⇒1日あたり904円、売上を上げられるように販促を行う。
このような季節指数を考慮し、フランチャイズ本部用や加盟店用の年間販促計画を立てることを推奨しています。