女性専用フィットネスジム「カーブス」を日本でフランチャイズ展開しているカーブスホールディングス(以下、カーブスHD)が、カーブスの本部である米国のカーブスインターナショナルホールディングス(以下、CVI)と、関連会社であるフィットネス機器販売のカーブスフォーウーメンが発行している株の全てを3月31日付で取得し、子会社化します。
カーブスHDはこれまで日本国内での独占展開契約をCVIと結び、売り上げに連動したロイヤルティーを支払ってきました。
フランチャイズの“元締め”を子会社化することで、ロイヤルティーによる出費がなくなる他、海外店舗の管理も行うことができます。
CVIは1992年に米国テキサス州で創業し、女性が気軽に通えるフィットネスクラブ「カーブス」を運営してきました。
マスターライセンス方式で世界にも進出し、07年には北米で7000店舗、全世界で1万店舗を構えるまで成長しましたが、08年のリーマン・ショックの影響で北米や欧州、オセアニア地区での業績が悪化しました。
12年からは米国の投資ファンドであるノースキャッスルパートナーズ(以下、NCP)が資本参加を行ってきましたが、NCPがCVI事業からの撤退を表明したため、日本でフランチャイズ契約を結んでいたカーブスHDが名乗りを上げました。
カーブスHDは国内で、直営およびフランチャイズの1860店舗を展開しています(18年1月末現在)。
減量を目的とした本国のメソッドとは異なる、手軽に参加できる運動プログラムを用意して、“フィットネスのライト層”を取り込んできました。
これまでは新たな取り組みを行う際に米国の許可が必要になるなどの制約がありましたが、世界のカーブス事業のトップに立つことで自由度が増すため、よりよいサービスをスピーディーに提供することができます。
また、今後は日本で成功を収めている独自ノウハウを海外店舗の運営にも生かし、ロイヤルティー収益の成長を目指します。
(WWDより)
国内では順調なカーブスも海外では業績悪化により規模が縮小していたことは知りませんでした。
今回の買収により、記事にもあるとおり、決断が早くなることで国内でのフランチャイズ展開がしやすくなると共に、日本で培ったノウハウを海外に逆輸入し、業績回復となるかもしれません。
そのノウハウは日本のような超高齢化社会だからこそ、培ったものかもしれないと思うと、コシダカホールディングスにとっては現状の少子高齢化は逆風ではなく、追い風なのかもしれません。
国内外のフランチャイズ展開に注目です。
大手コンビニエンスチェーン「ファミリーマート」が山形市で、東北初となる全国農業協同組合連合会(JA全農)との一体型店舗をオープンさせました。
コンビニ業界における激しい出店競争の中で、同社が進める「異業種コラボ戦略」の一環です。
JA全農にとっても、宣伝効果と販路拡大が期待できます。
JA全農の子会社が運営し、フランチャイズ契約を結んだファミリーマートの経営指導を受けます。
(毎日新聞より)
大手3社によるコンビニ出店競争が加速する中、異業種コラボによる出店も目立つようになってきました。
今回の異業種コラボはファミリーマートのフランチャイズ展開に追い風となるのでしょうか。
コンビニ大手3社のフランチャイズ展開と共に異業種コラボにも注目です。