セブン&アイ・ホールディングスは8日、小田急電鉄と小田急商事との間で、小田急商事が運営するスーパーマーケット事業、駅構内売店事業、コンビニエンスストア事業に関し、業務提携すると発表しました。
今回の業務提携により、セブン‐イレブンの小田急電鉄沿線への出店を拡大します。
集中的な事業展開によるドミナントの形成と、グループSM事業の強化を目的として相互に事業ノウハウを共有し、さらなる事業発展を図ります。
小田急商事の運営するSM事業(Odakyu OX)において、セブン&アイグループの運営ノウハウを習得し、事業基盤の強化・店舗網の拡大によるドミナント形成を目指すともに、駅構内売店・CVS 事業において、セブン‐イレブンのフランチャイズ店舗への転換を図ることで流通事業を強化します。
具体的には、セブン&アイ、小田急商事の人的交流を通じたオペレーション・教育ノウハウの共有、マーチャンダイジングの連携による、魅力ある店舗づくりを推進します。
駅構内売店(Odakyu SHOP)、CVS業態(Odakyu MART)のセブン‐イレブンのフランチャイズ店舗への転換も進めます。
また、物流機能の相互活用による効率化とコスト低減も行います。
(流通ニュースより)
セブン&アイ・ホールディングスがフランチャイズ展開にも関連する業務提携を発表しました。
この業務提携による既存店のフランチャイズ転換で、「どの程度店舗数が増えるのか」について気になるところですが、ホームページを見る限り、駅構内売店、CVS業態だけですと20店舗程度のようです。
他社でも電鉄系との業務提携で、駅構内売店を自社のコンビニに転換するというケースを見かけますが、今後もそのようなケースが増えるかもしれません。
次はどの会社が提携で、新たな販路を拡大するのか。
今後もコンビニ大手三社に注目です。
中国家電大手、海爾集団(ハイアール)の日本法人、アクアはコインランドリー向け洗濯機や乾燥機を2018年に前年比で4割増産します。
ファミリーマートが展開するコインランドリー併設型コンビニ店に独占供給するほか、フランチャイズチェーン形式であらゆる物がネットにつながる「IoT」を活用したコインランドリー店を展開します。
東南アジアでも日本製を打ち出して販売を増やします。
(日本経済新聞より)
10年以上前から、「コインランドリーはもうそろそろ過剰供給だろう」と思っていましたが、勘は外れ、今でも成長・出店が続いています。
コンビニとコインランドリーは相性が良いということは知っていましたが、コンビニがコインランドリー併設店を出す日が来るとは10年前には思いもしませんでした。
ファミリーマートのコインランドリー事業は成功確率が高いかもしれません。
なぜなら、「立地に強みがあるから」です。
住民が利用しやすい場所にある店舗であれば、併設型は既にコインランドリーの激戦区でも成功するかもしれません。
あとは気になるのが、出店費用と運営ノウハウでしょうか。
無人であることがコインランドリーのフランチャイズへの加盟理由だとすると、コンビニ併設型に興味を抱く可能性は低いように思えます。
ならばコンビニに興味を抱く新規参入者となると、果たしてどこまで…
既存オーナーならばやるかもしれませんが。
ファミリーマートの今後のフランチャイズ展開に注目です。