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美容室Aguグループを買収

1.美容室Aguグループを買収

アジア有数の総合金融機関CLSA傘下の資産運用部門であるCLSAキャピタルパートナーズがアドバイザーを務める、日本の中堅・中小企業への投資に特化したファンドSunrise Capital III(以下「サンライズ・キャピタル」)は、ロイネス及びB-first(以下、「Agu グループ」)と、資本提携により、サンライズ・キャピタルは、特別目的会社を通じ、Aguグループの株式の過半数を取得すると発表しました。

Aguグループは、「Agu Hair Salon」のブランド名で全国展開する美容室チェーンで、フランチャイズ店舗を中心に、271店舗(2018年2月末現在)を運営しており、2009年の創業以来、高い集客力と、安定したスタイリストの確保により、成長を続けています。

今回の資本提携により、サンライズ・キャピタルは3名の取締役をAguグループに派遣する予定であり、これまでの店舗開発及びマーケティングにおける強みを活かし、フランチャイズ支援を含めた管理・企画機能の拡充、Aguグループの出店サポートを積極的に支援する予定です。

(M&A Timesより)

 

フランチャイズ展開もしているAguグループが香港のファンドに買収されたというニュースです。

15名(2018年2月末時点)のフランチャイズオーナーが、それぞれ1から70程度の店舗を運営しているということで、フランチャイズというよりは社内フランチャイズによる独立支援制度で展開しているという感じでしょうか。

美容室は人にお客様が付くケースが個店では多く、買収しても人が流出すれば危険が伴うのでは?という見方もありますが、実際にはある程度の規模のお店を出す資金力や既にブランドが定着しているとなると、1人や2人が出て行っても問題はないでしょう。

店舗数で言えば業界トップ10に入っていると思いますが、目標とする1000店舗の実現は今回の買収により早期に可能になるのでしょうか。

本部だけでなく、既存FCオーナーや新規FCオーナーにかかってきますので、今後のフランチャイズ展開に注目です。

 

2.M&A戦略で高成長路線走る外食の雄

アスラポート・ダイニングの上げ足鮮烈、前週にザラ場を含め2日連続のストップ高を交え一気にマドを開けて上放れましたが、週明けさらに上昇を加速させる展開で注目を集めています。

同社は「牛角」「どさん子」などをはじめとする外食フランチャイズを展開しており、M&A戦略により外食産業のなかで数少ない大幅増収増益路線を走る銘柄です。

今18年3月期見込みまでの直近5年間での年平均営業利益成長率は29%と際立って高いです。

株主還元姿勢にも積極的で、株主優待の提供回数を年1回から年2回に変更し、内容も大幅に充実させたことなどが物色人気の引き金となっています。

(みんなの株式より)

 

1に続き、M&Aネタとして取り上げてみました。

上場した飲食企業は、自社業態だけで売上を伸ばすことが難しく、M&Aによる成長戦略を描くケースが多いように思えます。

直近5年間の年平均営業利益成長率は29%という実績からも、アスラポートダイニングはその成功例と言っても過言ではないでしょう。

今後はどのようなブランドを買収し、フランチャイズ展開をしていくのか。

注目です。

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